iPS細胞を経由せずに特定の機能を持つ細胞作製に成功
iPS細胞を経由せずに特定の機能を持つ細胞作製に成功
-転写制御ネットワークを再構築することで分化転換-
独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、iPS細胞(人工多能性幹細胞)※1を経由せずに特定の転写因子を導入するだけで、目当ての細胞(目的細胞)の機能を持つ細胞を作製する実験手法を開発しました。実際に、入手が容易な皮膚由来のヒト線維芽細胞※2から、免疫細胞の一種であるヒト単球細胞※3に似た機能を持つ細胞を2週間~1カ月程度で作製することに成功しました。これは、理研オミックス基盤研究領域(理研OSC、林崎良英領域長)LSA要素技術開発グループの鈴木治和プロジェクトディレクター、LSA要素技術開発ユニットの鈴木貴紘特別研究員らの研究グループによる成果です。
理化学研究所HP